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2025/10/03 コラム

薬局におけるfreee・MFクラウドの使い方 〜クラウド会計で経営数字を“見える化”する〜

薬局を経営されている方の多くは、「会計は専門用語が多く分かりづらい」「経理作業に時間がかかる」といったお悩みをお持ちです。特に多店舗展開や人件費管理、在庫の把握など、薬局特有の経営課題に直面している経営者様は少なくありません。

こうした課題を解決するために有効なのが、クラウド会計ソフトの活用です。代表的なものとして「freee会計」「マネーフォワード(MFクラウド会計)」があり、薬局経営にフィットした機能を持っています。本記事では、薬局における具体的な使い方や活用のポイントをご紹介します。

 

クラウド会計の基本機能と特徴

 

freee会計の特徴

  • 銀行口座やクレジットカードを自動で同期
  • AIによる仕訳候補の自動提案
  • スマホアプリでレシート撮影→自動仕訳

 

freeeは「簿記に詳しくない人でも使いやすい」ことが特徴です。

 

MFクラウド会計の特徴

  • 銀行やクレジットカードとの同期機能が安定
  • レポート機能が豊富で見やすい
  • 他のマネーフォワード製品(給与・請求・経費精算)との連携が強い

 

MFクラウドは、他の会計ソフトから変更する場合でも「違和感なく操作ができる」ことが特徴です。

 

薬局経営における活用ポイント

 

(1)店舗別損益の把握

クラウド会計の部門管理機能を使えば、店舗ごとの損益をリアルタイムで確認できます。
「A店舗は処方箋枚数が伸びて利益率が良いが、B店舗は人件費率が高い」など、課題が数字で可視化され、改善につながります。

 

(2)人件費管理

薬局の経営では人件費が大きな割合を占めます。クラウド会計を給与計算ソフトと連携させれば、労働分配率(人件費 ÷ 付加価値)を自動的に算出でき、

人件費が適正かどうかをタイムリーに把握できます。

 

(3)経営分析システムとの連携

freeeやMFクラウドは、Managed Boardなどの経営分析システムとも連携可能です。
 これにより、会計データを自動的に集計・可視化し、

  • 月次の損益推移グラフ
  • 店舗ごとの利益比較
  • 労働分配率やEBITDAなど経営指標のダッシュボード化

といった「経営に直結する数字」を経営者が直感的に把握できるようになります。
従来の試算表では見えにくかった経営課題が、グラフやチャートで分かるのは大きなメリットです。

 

(4)金融機関対応の効率化

融資や借入の際、クラウド会計から最新の損益や資金繰りを即座に出力できるため、銀行への説明資料としても有効です。

スピーディーな資金調達や交渉に役立ちます。

 

導入事例

 

当事務所の顧問先薬局(3店舗経営)では、MFクラウド会計を導入。Managed Boardと連携することで、翌月15日には全店舗の損益データが揃い、

経営者がスマホやPCで即時に確認できるようになりました。

これにより、「B店舗の人件費率を改善しよう」「C店舗の在庫効率を見直そう」といった判断が迅速に行えるようになり、利益率改善につながっています。

 

freeeとMFクラウド、どちらを選ぶか?

 

  • freee会計:小規模薬局や単独店舗向け。直感的操作で経理を効率化。
  • MFクラウド会計:複数店舗や法人規模が大きい薬局向け。分析やレポート機能に強み。

 

どちらも薬局経営に役立ちますが、経営方針や規模に応じた選択が必要です。

 

まとめ

 

freeeやMFクラウドといったクラウド会計は、薬局経営における「数字の見える化」を実現します。
さらに、Managed Boardなど経営分析システムとの連携により、会計データを経営判断に直結させることができます。

当事務所では、薬局専門の視点からクラウド会計の導入・運用を支援し、経営改善に直結する仕組みづくりをご提案しています。
「どちらのクラウド会計が自分の薬局に合っているのか知りたい」「経営指標をもっと分かりやすく把握したい」という経営者様は、

ぜひお気軽にご相談ください。

 

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