お知らせ
News
お知らせ
2025/12/18 コラム

薬局における動線の考え方と注意すべきポイント

薬局経営において「動線」は、業務効率や患者満足度、さらにはスタッフの働きやすさにまで大きく影響する重要な要素です。

動線とは、人や物が移動する経路のことで、薬局内のレイアウトや設備配置によって良くも悪くもなります。

本記事では、薬局における動線の基本的な考え方と、注意すべきポイントについて解説いたします。

 

動線とは何か、薬局における基本的な考え方

 

薬局における動線とは、患者様、薬剤師、事務スタッフ、医薬品などが移動する経路を指します。

動線が整理されていないと、無駄な移動が増え、待ち時間の長期化や業務ミスの原因になります。

特に薬局では、以下のような複数の動線が同時に存在します。

 

  • 患者様の受付から会計、退局までの動線
  • 薬剤師が調剤・監査・投薬を行う動線
  • 医薬品や備品を補充・管理する動線

 

これらが交錯しすぎないように設計することが重要です。

 

患者様動線で注意すべきポイント

 

患者様の動線は、分かりやすく安心感のある設計が求められます。

入口から受付、待合、投薬、会計までの流れがスムーズであることが理想です。

注意すべき点としては、

 

  • 入口から受付が一目で分かる配置
  • 待合スペースが十分に確保されているか
  • 高齢者や車いす利用者でも移動しやすい通路幅

 

などが挙げられます。

患者様が迷わず行動できる動線は、満足度向上にもつながります。

 

薬剤師・スタッフ動線の重要性

 

薬剤師やスタッフの動線は、業務効率と安全性に直結します。

調剤室内での移動距離が長いと、それだけ時間と労力がかかります。

効率的な動線を考える際には、

 

  • 調剤、監査、投薬の流れが直線的であるか
  • よく使う医薬品や備品が手の届く位置にあるか
  • スタッフ同士がぶつかりにくい配置になっているか

 

といった点が重要です。

無駄な動きを減らすことで、調剤ミス防止にもつながります。

 

プライバシーと動線の関係

 

薬局では、患者様の個人情報や病状を扱うため、プライバシーへの配慮が欠かせません。

動線設計が不十分だと、会話内容が他の患者様に聞こえてしまう可能性があります。

そのため、

 

  • 投薬カウンターと待合の距離
  • 仕切りやパーティションの活用
  • 患者様同士の動線が近づきすぎない工夫

 

などを意識する必要があります。

動線の工夫は、安心して相談できる環境づくりにつながります。

 

動線改善が経営に与える影響

 

動線を見直すことは、単なるレイアウト変更にとどまらず、経営面にも良い影響を与えます。

業務効率が上がることで、同じ人員でも対応できる処方箋枚数が増える可能性があります。

動線改善による主な効果としては、

 

  • 待ち時間短縮による患者満足度向上
  • スタッフの負担軽減と離職防止
  • 業務効率向上による人件費の適正化

 

などが挙げられます。結果として、安定した薬局経営につながります。

 
新橋税理士法人は、薬局専門の会計事務所として、

会計・税務だけでなく、薬局経営全体を見据えたご相談に対応しております。
業務効率化や、数字に基づく経営分析についてもサポートが可能ですので、

薬局経営でお悩みの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 

一覧に戻る