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2025/11/27 コラム

薬局のM&A概況書には何が書かれている?共通して押さえるべき情報

薬局M&Aの案件概要書には、買い手が初期段階で薬局の特徴や財務状況を把握できるよう、

基本情報・処方箋状況・債務情報・運営体制などが簡潔に記載されています。

案件概要書は検討の入口となる重要資料であり、内容が的確であるほど買い手の理解が深まり、交渉はスムーズに進みます。

また、さまざまな案件概要書を拝見していると仲介会社により形式や表現に違いはありますが、

掲載される情報には一定の共通性があり、大まかな項目はほぼ同じ構成となっています。

 

案件の基本情報

 

案件概要書の前半では、薬局の全体像を把握するための基本情報がまとめられます。

主に次のような項目です。

 

  • 所在地(市区町村レベル)
  • 店舗形態(単店・グループ傘下・門前など)
  • 開局年
  • 薬剤師数・従業員数
  • 営業時間・定休日
  • 売却理由

 

これらは薬局の運営規模や運営体制、事業の安定度を判断するための基礎情報となります。

 

処方箋枚数と主な処方元医療機関の情報

 

処方箋枚数は薬局の収益力を測るうえで最も重要な要素の一つです。

そのため概要書には以下が記載されます。

 

  • 月間(年間)処方箋枚数
  • 主な処方元医療機関の情報

 

処方元の特徴や科目構成、割合などは薬局の収益の安定性に直結するため、

買い手が特に注目するポイントとなります。

 

売上・利益など財務情報の概要

 

財務情報は案件の魅力度を左右する中心項目です。

概要書には主要な数字が簡潔に掲載されます。

 

  • 年間売上高(技術料、薬剤料)
  • 粗利率
  • 営業利益または調整後EBITDA
  • 家賃や主要固定費

 

詳細な財務データは別途資料として提示されることが多いですが、

概要書では買い手の判断に必要な要点を押さえた構成が一般的です。

 

薬局運営に関わる契約・体制情報

 

買い手が引き継ぎ後の運営を具体的にイメージできるよう、運営体制に関する情報も記載されます。

 

  • リース契約(家賃・契約期間など)
  • 従業員の雇用状況(人数・雇用形態など)
  • 固定資産の状況
  • 加算取得状況(地域支援体制加算など)

 

固定資産の状況では、薬局内設備や什器の状態、

更新の必要性などが整理されることが多く、今後の設備投資の判断材料となります。

 

弊社からのご案内

 

新橋税理士法人は薬局専門の会計事務所として、

薬局M&Aのスキーム設計、財務デューデリジェンス、案件概要書作成支援まで幅広くサポートしております。

薬局の売却・事業承継をご検討されている皆さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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