〜在庫は眠れる利益、数字でコントロールする時代へ〜
薬局を経営する上で、売上や利益に直結する大きな要素の一つが「在庫管理」です。
医薬品は種類が多く、処方元や季節要因によって動きが変わりやすい商材です。過剰在庫になれば資金繰りを圧迫し、不足すれば患者様の信頼を失います。つまり、在庫をどのようにコントロールするかは、薬局経営の健全性を左右する大きなポイントなのです。
在庫管理を数字で把握するためには、次の指標が重要になります。
「在庫がどれくらい効率よく動いているか」を示す指標です。
計算式は以下の通りです:
在庫回転率 = 売上原価 ÷ 平均在庫高
例えば、年間の売上原価が1億円で平均在庫が2,500万円なら、在庫回転率は「4回」となります。これは、年間で在庫が4回転している、つまり3か月ごとに入れ替わっていることを意味します。回転率が低ければ、在庫が長期間滞留していることを示し、キャッシュフロー悪化の原因となります。
在庫が平均してどのくらいの期間で消化されているかを示す指標です。
計算式は以下の通りです:
在庫回転期間(日数)= 365日 ÷ 在庫回転率
上記の例で在庫回転率が「4回」であれば、在庫回転期間は「約91日」となります。つまり、仕入れた薬が3か月程度で消化されている計算になります。業種や処方傾向にもよりますが、薬局では回転期間が長くなりすぎないよう注意が必要です。
こうした課題を放置すると、利益率が低下し、資金繰りも悪化します。
薬局の在庫は、単なる薬のストックではなく、現金が姿を変えたものです。
在庫回転率・在庫回転期間といった指標を用いて数字で管理することで、資金繰りの安定化、利益率改善、そして患者様への安定供給につながります。
当事務所では、薬局特有の在庫構造を踏まえ、財務と在庫を結び付けた管理手法の導入を支援しています。
「在庫が多すぎる」「棚卸が形骸化している」といった課題をお持ちの経営者様は、ぜひ一度ご相談ください。