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2025/08/11 コラム

薬局経営者のための決算書の読み方と活用方法

〜数字に強い経営者が生き残る時代へ〜

「決算書は税理士が見るもの」「数字は苦手だから任せている」という薬局経営者の声をよく耳にします。
ですが、薬局を継続的に成長させるには、最低限の決算書の読み方を押さえておくことが欠かせません。

決算書は、ただ税金を計算するためのものではなく、**経営の“健康診断書”**とも言える重要な資料です。
利益の額だけでなく、キャッシュの動きや経営の課題が読み取れるツールとして、薬局経営にこそ活かすべきものです。

 

1. 損益計算書(PL)で「薬局の稼ぐ力」を把握

損益計算書(PL)は、1年間の売上や費用、利益の状況を示す書類です。

特に確認すべきは以下の3点です:

  • 売上高の推移(前年対比)
    調剤とOTCの売上のバランスや、処方元の変化も把握できます。
  • 人件費や家賃など固定費の比率
    人件費が売上の何割かを把握しておくことで、無理な採用や給与設定を見直す判断ができます。
  • 営業利益率(利益÷売上)
    本業の儲けを示す指標です。これが低すぎる場合は、経費の見直しや業務の効率化が必要です。

 

2. 貸借対照表(BS)で「経営の安定性」をチェック

貸借対照表(BS)は、会社の資産・負債・純資産の状況を表した書類です。

よくある誤解として「利益が出ていれば安心」という考えがありますが、手元資金(現預金)が不足していると黒字倒産のリスクもあります。

確認すべきポイントは以下の通り:

  • 現預金の残高と借入金のバランス
    借入金が多く、現金が少ない状態が続くと資金繰りに苦しむ可能性があります。
  • 棚卸資産(医薬品在庫)の過不足
    過剰在庫はキャッシュフローを圧迫し、逆に不足すると販売機会を逃します。
  • 未収入金や貸付金などの回収状況
    滞留債権が増えている場合は、取引先の見直しや回収強化が必要です。

 

3. 利益より「キャッシュ」を見る目を

会計上の利益が出ていても、実際に現金が残っているとは限りません。
例えば、高額な機器をリースで導入した場合や、賞与や税金の支払いでキャッシュが一気に減ることもあります。

「利益は出ているのに、通帳にお金がない」という状況は、薬局経営でも珍しくありません。
利益だけでなく、現預金残高や資金繰りの視点を持つことが経営者として非常に重要です。

 

4. 会計データは「未来をつくるための情報」

決算書は過去の数字のまとめではありますが、見方を変えれば次の一手を考えるための材料になります。

  • 売上減少の兆しがあれば早めの対策を
  • 固定費の上昇が見られれば予算配分の見直しを
  • キャッシュが増えていれば、将来の投資計画に活用を

会計事務所に任せきりではなく、自分でも「決算書を見て判断する力」を少しずつ身につけていくことが、経営者としての視野を広げる第一歩になります。

 

薬局経営に特化した会計サポートを

当事務所では、薬局の決算書を単に「作る」のではなく、「経営に活かす」ためのご支援を行っています。
財務の可視化や月次のフォロー、キャッシュフローの見える化など、数字が苦手な経営者でも理解できる形でサポートいたします。

「数字がわからない」からこそ、今、始めてみませんか?
お気軽にご相談ください。

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