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2025/06/16 コラム

薬局の支援に特化する理由

薬局の支援を本格的にするようになって3年程経過しましたが、今回はなぜ薬局に特化しようと思ったのか、それを続けているのかについて書きたいと思います。完全に自己満足ですがお付き合いください。

 

薬剤師という職業のイメージについて

 

私が薬剤師という職業を知ったのは、姉が大学を決める時でした。
今でこそ薬剤師の漫画やドラマ、キッザニアもありますが、高校では文系の私に知る機会がなく、姉が薬学部に進学しようと言っていた際に少し調べたのが最初でした。
叔母さん2人が薬剤師のためその影響もあり、姉は〇里大学薬学部に推薦で進みました。その後、従妹も薬剤師になったため親戚には5人の薬剤師がいます。
姉の時代は4年制でしたが、勉強が大変でしばしば母に電話を掛けてきては辞めたいといっていたのを記憶しています。
そのため当時は、薬学部や理系は凄く勉強が大変で、薬剤師は必至に勉強して国家試験に受からないとなれない職業なのだと思っていました。

 

仕事として関わることになった経緯

独立前には会計士の仕事として、製薬会社の監査をする機会はありました。その後の税理士法人での勤務時代は、薬局と関与する機会はありませんでした。
勤務していた税理士法人には、顧問先に薬局はありましたが、医療法人の話は社内でもありましたが、薬局の話がでたことはありませんでしたので、数百社のうち数社程度だったのだと思います。

その後、独立をして税理士法人を設立しました。当時は実務経験自体少なかったため、業種を絞るといった発想もなく、とりあえず仕事を取って実務を経験することに全力を注ぎました。お陰様で普通法人の多様な業種や医療法人、一般社団法人、NPO法人、社会福祉法人等の特殊な業種まで、幅広い職種に触れる機会に恵まれました。

そこから数年経ち、会計ソフト会社からの紹介で薬局の顧問をするようなったのが、薬局関与へのきっかけとなります。

 

 

薬局に特化するようにした理由

 

直接の原因は最初に関わった薬局様と、そこからご紹介いただいたグループの方々と接するようになってからです。

まず当時思っていたのが、様々な業種の方と関わる中で、数字をきちんと理解しようという姿勢のない方の支援はしたくないと、思い始めていました。
できるだけ精度の高い試算表を作成して説明しても、全然見ようともしないのでは意味もありません。時には単に納税額しか聞かずに、多ければ少なくならないのかを言ってくるだけということもありました。
私は公認会計士から税理士登録をしているためか、特に数字の精度を高めて判断の役に立つようにしたいという気持ちが強く、その状況だとモチベーションも維持できなくなっていきました。

その点、薬局の支援については薬剤師さんがご自身で調べるということが身についているせいか、数字を理解しようとする方が多く、小規模の事業者の方でも経営者としての目線を持っている方が多くいました。
自分の特性と薬局経営者の方達の特性を考えると、この業種であれば特化する意味もあるのではないかと思うようになりました。
結果的に特化していることは、間違いではなかったと思っています。
薬局に関する周辺知識を勉強することは苦にはなりませんし、最近は薬剤師さん達が話している経営に関することが、分かるようになってきました。

また実際には、薬局以外のお客様も多くいらっしゃいますが、そのお客様へのサービスレベルの向上にも薬局への関与が影響していると思います。

 

特化するようになって

 

特化するように感じたことは、税理士業と似ている部分があるということです。改定に影響を受けますし、場所が必要で、人の問題もかかえます。将来が凄く明るいとは言われてはいません。個人で経営されている方も多くいます。
加算や外部環境の影響が大きいのを考えると、税理士業より考えることは多いように思います。色々制限された中で、いかに差別化や工夫を試行錯誤していくかが、面白い業種だと思います。

いかがでしたでしょうか。自己満足にお付き合いいただきありがとうございます。

 

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